今月は月のほぼ半分をパリで過ごした。いや、過ごすことになった、というのが正解である。そもそも旅のスタートから波乱に満ちていた。イタリアを出発しようとした日にいきなりの雪に見舞われたのだ。
まずは家からバスターミナルまでたどり着くのにえらく難儀し、バスを1本乗り逃してしまった。そのおかげで、予約していた飛行機に乗れないというドミノ倒しが起こった。
幸いなことに航空会社から、ボクの乗るはずだった便が雪で欠航し、自動的に別便に振り替えたという旨のお知らせメールが入ってひと安心。だがその日のパリ到着は、かなり遅くなってしまった。
ハプニングは帰り便にも及んだ。今度はパリの空港でストが計画されたのだ。影響が及ばない便もあるとはいうものの、空港まで行って「やっぱり飛びませんでした」では困る。まして今回は、日頃よく使う、街に近いオルリー空港ではなく、ちょっと離れたシャルル・ドゴール空港である。往復運賃も時間もばかにならない。仕方がないので、それまで滞在していた15区の貸しアパルトマンに数日延泊することにした。
「パリがあなたを待っています」というのは、クイズ番組『アタック25』の名フレーズであるが、今回ばかりは「パリがあなたを引き止めています」となった。